「ピカピカの1年生」
写真:仲島 英子様

ネジリンボウ
ようやく川奈の海は夏の喧騒を忘れ、いつもの静かで穏やかな海に戻り始めました。そして透明度も水温もベストなコンディションを迎えようとしております。水中生物は、ツキチョウチョウウオやケラマハナダイ・ツノダシ・メガネスズメダイなどの季節来遊魚達が華を添えてくれています。毎年この時期になると現れるカミソリウオやネジリンボウも確認できました。川奈のネジリンボウはある日突然、ほぼ一斉に5~7個体の幼魚が姿を現わします。今年も例外ではありませんでした。砂地に黄色の頭がチョコンと見え隠れするので発見するのはそう難しくはありませんが個体のサイズが小さいのが難点です。さながら黄色い頭の部分がピカピカの1年生がかぶる真新しい安全帽のようで初々しく感じます。見た目と名前のインパクトが強いので1度見たら忘れられないお魚になることは間違いないでしょう。川奈のハゼの代表格でもあるネジリンボウ是非見つけてあげてくださいね。但し、近寄るときは脅かさずそーっとゆっくり「抜き足差し足」ってな具合にお願いいたします。
「どんだけーの確率?」
写真:小林 康祐様

ヨツスジミノウミウシ
毎日暑い日が続きますね。川奈の海は今年初めて水温28度を記録しました。例年は26度ほどなので2度も高いのです。おかげで水中はぬくぬく、24度くらいの水温の層に遭遇するとヒンヤリするほどです。更に透明度が安定して良いのがうれしいです。ビーチは10m前後、ボートのポイントでは12m~15mほど見えているのでキビナゴの大群を追うワラサの群れやカンパチ、ヒラマサなどが連日ウォッチングできています。そんな中ポツンとこんなウミウシと遭遇しました。名前は「ヨツスジミノウミウシ」川奈のデータベースでは初めての確認でした。大きさは全長2cm大海原の中、この子と巡り合わせる確率ってどんだけーって感じですよね。運命を感じました。一緒に潜っていた小林氏に撮影をして頂き今回のお披露目となりました。まだまだ素敵な出会いが待っている川奈の海。これからもご期待くださいませ。
「うーさま参上」

タカマユウツボ
川奈の海もいよいよ夏本番!水温もグングン上昇してきました。今年は上層と下層で大きく水温が分かれる潮が特徴的です。下層はヒンヤリしますが透明度が15mくらい見える日も多いです。季節来遊魚も確認され始めました。そんな川奈の海からお届けする今回のお魚は「タカマユウツボ」といいます。「なんだよウツボかよ!」という声も聞こえてきそうですが、見たくても中々発見できない種類なんです。伊豆の海に沢山いるウツボの中でも特にサイズが小さなウツボで愛嬌もあります。色は言葉が悪いですがバナナが腐りかけた感じのこげ茶色。顔の正面にいくつかの斑点もあります。いつも見るウツボとは明らかに違いますので見分けの苦手な方にもわかると思います。外人さんはウツボが大好きです。最近ようやく理解が出来てきました。特定の個体に愛称をつけて成長を見守るダイバーさんもいらっしゃいます。皆さんも水中でこんなウォッチングをしてみたらいかがですか?
お肌スベスベ?

スベスベマンジュウガニ
もうすぐ梅雨明け!いよいよ夏本番ですね。この時期、特に注意しなければならないのが「日焼け」です。ウェットスーツを着る素肌にあまり刺激を与えない方がいいですよ。そう!お肌はいつもスベスベでなくては・・・。見習いたいのが今回紹介しますその名も「スベスベマンジュウガニ」ちょっと変わった名前ですよね!甲羅がなめらかでお饅頭のような形をしていることからこ名前が付きました。しかし可愛らしい名前とは裏腹にサキシトキシンという猛毒を持っています。もちろん食すことはできません。川奈の海では比較的浅い水深5~6mくらいまでの岩場の石ころの下などに隠れています。動きはさほど早くないのでじっくり写真に撮ることも可能ですよ.かくれんぼう名人を是非探し出してみてください
くわれるー
ときどき初夏のような気温になり、5月中旬ですがウェットスーツのダイバーも多くなってきました。川奈の海は水温17度、少しづつ夏に向けて上昇中です。大型連休中の透明度が驚くほど良く春濁りが今年は無いのではないかと思うほどです。そんな中ビーチの浅場にはたくさんのウミウシが現れています。川奈でこの時期に見られる代表的なウミウシは、伊豆の御三家、アオ、シロ、サラサ、スィートジェリーミドリガイやハナミドリガイ、キイロウミコチョウ、ヒロウミウシなどです。個体数が少ないですがサクラミノウミウシやフジエラミノウミウシやムラサキミノウミウシなども出没しています。そんな中、先日ショッキングなシーンに遭遇しました。写真の大きい方がキイボキヌハダウミウシといい、小さいアオウミウシを食しているところなのです。ウミウシを食べるウミウシとして有名な個体なのですが写真に抑えたのは初めてで結構ドキドキしていました。自然界の出来事とはいえ食べられていくアオウミウシをじっと見てシャッターを切っているのも切ない気分でした。

キイボキヌハダウミウシ